インターネット上の情報でバーチャルオフィスのデメリットとしてよくあがる「ウソ?」

◆バーチャルオフィスでは法人口座が開設できない?

平成二十年に施工された「犯罪移転収益防止法」により、一部の悪質なユーザーによるオフィスサービスの不正利用や悪用により、多くのバーチャルオフィスの利用者に影響が出たのは事実です。
一時期はメガバンクが預金口座の不正利用を防ぐため当時マネーロンダリングや振り込め詐欺等の犯罪を行うにあたって利用されたバーチャルオフィスの住所や、利用者に対して審査、チェックが厳重であり、口座開設に消極的だったことも事実です。

これは「バーチャルオフィスだから開設が出来なかった」という理由ではなく


・全く過去に個人での取引実績のない銀行へ、法人口座開設を申し込んだ
・本店登記地以外の支店へ開設を申し込んだ
・銀行側へ提出する書類(事業案内や職務経歴など)が審査基準に満たない内容だった
・事業計画書や資金繰表などが不十分だった
・口座開設をしたい法人のWebサイト(ホームページ)がない
・名刺を持っていない

など理由は様々です。

メガバンクの口座は確かにイメージは良いですが、起業まもなくその事業での取引実績もない場合は
インターネットバンクや中小企業や起業家へのサポートも手厚くへ親身になって融資や資金繰りについて
相談にも乗ってくれる地銀、信金などでまず法人口座を開設し、ある程度取引実績をつくった上で
メガバンクの口座を開設するのも良い方法だといえます。

◆バーチャルオフィスでは融資が受けられない?

こちらも、「バーチャルオフィスだから」ということが理由ではありません。
実際、バーチャルオフィス利用者様で創業補助金、ものづくり補助金などの申請をして融資を受けることに成功している会員さまもいらっしゃいます。
銀行融資についても、実際に銀行担当者と商談スペースでの面談を行い、会社表札(社名プレート)などを掲示し、オフィスの利用についてバーチャルオフィスの住所であることをお話し、融資を受けることに成功している会員さまもいらっしゃいます。

何故バーチャルオフィスを利用しているのか、という理由をきちんと説明出来ればシェアオフィス、バーチャルオフィスを利用していること自体でのマイナス要素は少ないので、隠す必要はありません。都合が悪いと思うことを話さない、隠すことのほうがデメリットともいえます。

信用金庫、地方銀行はその地区に根付いたサービスが多いのも特徴です。
メガバンクや大手都銀では顧客数も多いですが、地域と密着した経営をしている信用金庫や地銀なら
融資の相談や経営について親身になってくれることも多いようです。
中小企業の良き相談相手としても味方につけて損はないのが信金、地銀であるといえます。

◆金融機関開設担当者は「人」を見ています。-法人口座開設の事例-

口座開設、融資などの金融機関の面談の際はスーツなどのビジネスに即した服装で行くことが大事、
と会員さんよりお話がありました。

実際に、法人設立後、法人口座を開設に苦労された会員さまの事例をご紹介します。

ある日、Aさんが来社されて審査結果の通知を見て落ち込んだ様子で
「何行申し込みや面談をしても、法人口座の開設ができないんです」とご相談がありました。
その際に何社もの取引銀行があるBさんのお話をAさんにお伝えしました。

普段はラフな服装で来社されるBさんが、ある日パリっとしたスーツ姿でした。
スタッフが「本日は大切なお客様ですか?」とお伺いしたところ、
Bさんは「今日は銀行に行くので。銀行に出向く際は必ずスーツで行きますよ」とおっしゃっていました。

法人の代表として取引を申し込む場合に、名刺も持たず服装も普段着のままで来訪しては、
その方がとても良い方で、事業の内容や将来性が申し分なかったとしても信用性という面で
評価が下がってしまいせっかくの労力が無駄となってしまいます。

これは金融機関に限った話ではありませんが、事業自体がどれだけしっかりしたものでも、
やはり身なりというのは大切です。
Aさんへお話を伺ったところ、口座開設の手続きの際に特に深く考えずTシャツにデニムなどの
ラフな服装で銀行へ開設手続きに行ってしまったとのことでした。

法人口座の開設や、金融機関からの融資では担当者との面談がとても重要です。
もちろん、必要最低限の準備として必要書類をきちんと揃えていくこと、事業内容についてや
今後の事業展開についてしっかりと担当者へ話すことなども重要です。
都合が悪いことだと思い隠したりごまかしたりというのは信用や評価にも繋がります。

後日、スーツを着て再度口座開設に臨まれたところ、無事に口座が開設できたという
報告がありました。

現在、Aさんはメガバンクでの口座開設に加え助成金や補助金の取得にも成功し、
順調に事業を拡大されています。